酒は適度に付き合えば良薬ですが、行き過ぎると劇薬になります。酒に飲まれてしまう夫や酒癖の悪さに悩んでいる女性は非常に多いでしょう。
酒癖が悪い夫というのは根本的には病人です。アルコール依存症である可能性が高い事からも明らかでしょう。物理的な病では無く、多分にメンタル的な要素を含んでいますので、簡単に治癒する事も出来ません。
こういった夫と共に生活し続けるのはとても難しい問題です。ここでは酒癖が悪い夫との向き合い方を解説していきます。
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酒癖が悪い夫の絶望的な特徴7つ
ここでは酒癖が悪い夫の特徴をみていきましょう。酒癖が悪い夫と共に生活していくのはそれなりの覚悟が必要です。
彼らの特徴を見返すと、これは中々にストレスフルであり、下手をすると妻の人生を台無しにしかねない危険性があります。
1.酒に飲まれて潰れるのは1回では済まない
酒癖が悪い夫というのは、ただ飲み会にいくだけでなく、年に数回は酔いつぶれて急性アルコール中毒のような症状になってしまうという特徴があります。
こういった夫が「潰れる」のは1回では済まず、繰り返して周囲に迷惑をかけるケースが多く見られます。
- 「今回は運が悪かったのだろう」
- 「職場の忘年会でお酒を断れなかったのかもしれない」
- 「体調も悪かったのかもしれない」
という好意的な解釈は裏切られることがほとんど。
さらに悪い事には、たとえ「潰れた」としても夫の飲み会の頻度は減らない事がほとんどでしょう。なぜなら本人には潰れた記憶がありませんし、悪びれる理由がないからです。放っておけば反省もしませんし、結局年に数回は必ず飲みすぎて酔いつぶれてしまう、というオチになります。
2.酒癖が悪い夫は出世しない
また酒癖が悪い夫というのは、社会において成功しない事がほとんどです。日本の会社においてはいまだに「飲み会」の文化が根強く残っています。
この飲み会というのは
コミュニケーション促進
のために存在しています。そのような場でコミュニケーションを取り、交流を図って人脈を広げようという意図ですね。こういった場でしっかりと人との交流を図れる人が会社においては出世する事が出来ます。
しかし酒癖が悪い夫というのは、当然のことながらこういった酒宴の場でまともにコミュニケーションを取る事が出来ません。だって酒癖が悪いから。上司・部下ともに積極的に話しかけたいなどとは思いません。
私自身も酒癖が悪い人材というのは信用しない事がほとんどです。こういった人材は多かれ少なかれ大失敗をするケースが多く、私では無くとも信用を置かれません。そのため大きな仕事を任される可能性も少ないのです。
場合によっては酒宴の場で喧嘩やモノの破壊にまで行為が及びますから、コミュニケーションを図るどころか、つまはじきにされます。最悪の場合は懲戒もありえます。そのためこのような夫が会社において出世する確率は非常に低いという事を知っておきましょう。
3.モノを破壊する
本人は酔っぱらっています野江悪気がある訳ではないのは分かりますが、酒に飲まれた後では多くの「破壊」を引き起こします。
- スーツは嘔吐物で汚れる
- プレゼントした弁当袋や弁当箱は割れて壊れている
- 買ったばかりの高級時計がヒビ
- トイレが吐しゃ物でどろどろ
後始末をするのは誰かというと、妻。
アルコールくさくタバコくさい夫(夫も私もタバコは吸いません)の服を片付け、洗濯するのは妻の仕事です。
虚しさだけがどんどんふくらんでいき、やるせない気持ちになりますよね。
4.酒癖が悪い夫は周囲に迷惑をかける
酒癖が悪い夫は周囲に迷惑をかけているという自覚がありません。
- 地下鉄のホームで酔いつぶれ、駅員さんに迷惑をかける
- たまたま通りかかった職場の同期の介抱を受けて迷惑をかける
- 帰宅してからも嘔吐し続けて妻も介抱に追われ、迷惑をかけられる
そんな夫の姿をみるのは非常にショックですよね。なにより社会人であるいい大人がアルコールで他人様に迷惑をかけているという事実は、人として許し難いものでしょう。
5.酒癖の悪さから暴言を吐く
アルコールは理性を吹き飛ばします。ですから、普段見られないような夫の姿にショックを受ける方も多いでしょう。
例えば酔いつぶれた夫に暴言を吐かれる。普段は優しい夫が妻に対して暴言を吐くことは非常にショックですよね。
特に素面では無く酒から来る暴言であっても、それで妻が受けるメンタル的なストレスは相当のものです。いや、ストレスというのは生ぬるく、メンタル面であってもこれは立派なDVに相当します。
飲酒とDVとの関連性には諸説ありますが、刑事処分を受けるほどのDV事件例では犯行時の飲酒は67.2%に達していたという報告があり、激しい暴力においては飲酒との相関がより強いようです。とりわけ日本においては、飲酒をして暴力が発生することが男性に多いという特徴が指摘されています。
厚労省HPより引用
6.酒癖が悪いと命の危険も
酒に飲まれると、当然命の危険もあります。
妻の心配は尽きぬわけです。こういった心配を抱えて生活を続けるのは相当の心労を抱える事になります。一時的ならともかく、一生心配し続ける可能性もある訳ですから。
その場での急性アルコール中毒は当然可能性がありますし、それでなくとも外でねむってしまい、そのまま・・・などという事も最悪のケースでは考えられるんです。
冬の日、酔いつぶれた夫が自宅のカギをあけることができず、そのままマンションの廊下で寝転がっている
なんて事すらあるんですから、笑いごとではありません。
急性アルコール中毒で嘔吐がとまらず、意識も混濁していたため命の危険があります。こういう場合、深夜でも救急外来につれていき、病院で処置をしてもらわなくてはいけません。本人も危険ですし、妻も大変。そして周囲にも迷惑をかけるという大変な事態を引き起こすわけです。
7.酒癖が悪い夫は不貞行為を働く
考えたくもない話ですが、酒癖が悪い夫は酒の勢いに任せて不貞行為を働く輩もいます。彼らは「酒のせい」にしますが、これは確信犯ですよ。
飲み会の2次会や3次会で風俗に行くなんて言うのは、今でこそ若者は減りましたがそれでもマダマダ残っている風習です。
私の会社の後輩は結婚式の1か月前に飲み会→風俗で遊ぶという糞野郎でした。
酒癖が悪い上に帰ってくるのは午前様、なんて言う場合はかなりの確率で不貞行為に走っている可能性もある、という事は十分理解、そして覚悟をしておくべきです。
彼らの決め台詞はこうです。
酔ってて覚えてない
酒癖が悪い夫との向き合い方4つ!
妻側からすれば、それでなくても夫が頻繁に飲みにいくこと自体が「嫌!」という方は多いでしょう。結婚歴が浅く、まだまだ二人で過ごしたいという方はなおさらですね。
そのような可愛らしい理由であればマダ良いですが、上記のように酒癖が本当に悪い夫というのは、共に生活する事が困難な事も多いのです。
妻には妻の人生があり、その人生の充実のためには、時には冷静な決断も必要だという事を理解しましょう。
1.一番は第三者機関を頼る事
一番最初にあなたが知るべき事は、
酒癖が悪い夫を「素人」の手で治そうとしてはいけない
という事です。
酒癖が悪い夫というのは病気です。ガンや脳梗塞を自宅で自然治癒しようとは思いませんよね?それと同じで、「酒癖が悪い」というのは病の一種であり、そのため素人が自宅で簡単に治癒出来ると思ってはいけません。
治療を目指すならば医療機関を頼るべきです。また離婚問題のお悩みは一人で悩まず経験豊富な専門家に相談しましょう。自力解決を図ろうとすると、酒癖が悪い夫に暴力を振るわれるなどの可能性も否定できません。
2.第一感情を利用して、酒癖の悪い夫を説得する
医療機関を受診の上、比較的夫の酒癖が軽度で救済の余地がある場合は慎重な判断の上で夫と話し合いの場を持つようにしましょう。
ビジネスにおいては論理的な話し合いが主体となりますが、妻と夫という関係性においては感情に訴える方法も有効です。遠慮せず全力で思いを伝えて夫とぶつかるという事が大切なんですね。
- 飲みすぎる行為がたくさんの人に迷惑をかけること、
- 妻がずっと辛い思いをしていたこと、
- なにより夫が無事帰ってくるのか・・・
- 急性アルコール中毒で死んでしまわないか、
いつも不安で心配していたことを訴えましょう。真剣さを伝えるなら、一つの手段として「改善されなければ離婚も考えている」と伝えるのも効果的。
男は妻の涙には弱いものです。計算する必要はありませんが、それだけ真剣なのだ、ということを切々と伝えてみましょう。
第一感情を利用する
このような話はある程度のコミュニケーションテクニックだと言えます。
怒り(第二感情)や善悪や正義で話すのではなく、第一感情である悲しさ、心配などで話すと効果的です。
つまり「私が悲しい思いをする」と自分の感情を伝えたり、「あなたの体が心配なの」と相手の体を思いやっていることを伝えることが大切です。
そして相手が本音で悩みを話してくれたら、その解決のために具体的なアドバイスをしてあげたり、解決方法を二人で話し合うようにしましょう。
せっかく縁あって一緒になった夫婦です。辛いことがあったら遠慮せずぶつけてください。以上のことを繰り返すことで、よりお互い信頼関係を築けるようになりますし、より仲良し夫婦になれるはずですよ!
3.どうして飲み過ぎてしまうのか?論理的な話し合いも
感情的な訴えは大切ですが、それだけではなく、そもそもどうして飲みすぎてしまうのか?についても話し合い、夫に飲みすぎてしまうことについて考えさせる機会を設けてみる事もオススメ。
冷静になってビジネスライクに原因を探ってみると、意外に本音の原因や解決策が出てくるものです。こういう手法は「論理的な夫」に対して効果的な方法です。男というのは基本的には感情論や無駄話を好みません。
ですから「会議」のように真面目な話し合いであれば応ずることもあるという事を理解しましょう。
あるご家庭のケースでは夫婦会議を開いた結果、夫の酒癖が悪い原因として
- 緊張する飲み会では緊張を解くために飲みすぎてしまう
- ペースがわからなくなってしまう
- 楽しく飲んでいるときは、ある程度ペースを守れる
という3つの事が分かりました。そのため、飲みすぎないためのテクニックとして具体的な方法もアドバイスする事で、酒癖の悪さを解決する事が出来たという事です。
4.どうしてもムリならば離婚も視野に
当然のことながら、酒癖が悪い夫というのは非常に解決の難しい問題のある生き物です。酒癖が悪い夫の離婚率というのは非常に高い事からも明らかです。
酒癖が悪い夫に引きずられて妻が辛い人生を歩まざるを得ない。。。
そのような事は避けるべきです。妻には妻の人生があり、そのための選択肢の一つして「離婚」を挙げる決しておかしい話ではありません。
今は昔と異なり、多様な価値観が認められる時代です。
もはや離婚自体は特別な事ではないのです。