夫婦間であってもお金のやり取りは誠実であるべきもの。「夫に財布からお金を抜き取られる」というのは不誠実極まりない行動です。
親族間でのお金の財布からの抜き取りは罪には値しますが、刑は免除されます。刑法244条の規定です。
第二百四十四条
配偶者、直系血族又は同居の親族との間で第二百三十五条の罪、第二百三十五条の二の罪又はこれらの罪の未遂罪を犯した者は、その刑を免除する。
刑法より引用
もっとも、だからと言って「やっても良い」という理由にはなりません。刑は免除されますが、罪は罪だという事です。妻からすればこのような犯罪をされれば夫に対する信頼は失うばかりです。
このような夫に対しては断固たる対応を取っていかなければなりません。
Contents
財布からお金を抜き取る夫の特徴3つ
『夫が妻のお金を盗む』
安心できるはずの家でいつ盗まれるかわからない状況に安らぎはなく、夫に対しての苛立ちと不信感、情けなさでいっぱいになってしまいますよね。またそのうち子供のための貯金にも手を出されるのではないかと恐怖を感じる日々であることと思います。
ここでは財布からお金を抜き取る夫の特徴を明確にし、対策を打つための情報を積み上げましょう。
1.嘘をつく
財布からお金を抜き取る夫の特徴の一つが「嘘をつく」というもの。
お金を抜き取る夫の行動は単純です。明らかに減っているのに俺は知らないとシラを切るケースがほとんど。ですので家庭の中で財布は常に隠し、夫の前でお金をちらつかせることをしてはいけません。
こういうケースでは盗んでないと嘘をつかれることがほとんどです。正直に話してくれればまだ解決の余地はありますが、嘘を突き通されると話し合うこともできません。だからこそ困っている女性も多いのです。
少しでも悪いと思う気持ちがあるのであれば正直に話してほしいと思うのですがそれもかなわず証拠を突き付けてやっと正直になる。一時しのぎでは「もうしないから」と反省するのですが、それが何回も続くのが特徴です。
2.給料をごまかす
財布からお金を抜き取る夫というのは「金欠」の状態が続きます。そのためこのようなタイプの多くは「給料をごまかす」という病気も併発します。
もっとも信頼できるはずの夫を疑わなくてはならない妻の心労は想像を絶するものとなってしまうのです。
3.金遣いが荒い
このようなタイプの夫はお金を「計画的に使う」事が出来ません。
- ギャンブルに使う
- 目先の事にお金をつぎ込む
- 将来(子どもの教育費)などを想定できない
などの特徴があり、ゆえに金遣いが荒いという問題を抱えています。
日に日にギャンブルに行く回数が増え子供が生まれても過剰なギャンブル癖が治らず悩まされる事になります。ギャンブルに行きたいがために妻の財布からお金を抜いたり、銀行口座のお金も使いこんでしまうのです。
更にはギャンブルで負けが続くとお小遣いが足りなくなってしまい、妻の財布や貯金からお金を黙って盗むようになってしまうのです。
財布からお金を抜く夫への対策
こういった夫への対策は2通り。一つは対処療法的対策(その場しのぎの対策)そしてもう一つは恒久的対策(今後の事も考えた根本的な対策)です。それぞれの対策は目的や方法が異なります。
1.対処療法:財布を隠す
対処療法…その場しのぎの対策ですね。
こういった夫に対しては財布を常に隠し、その場所を定期的に変えることが有効です。何かのタイミングで隠している場所が予測されても定期的に新しい場所に移すことで隠し場所を特定されることを防ぎましょう。
またその次に必要なのが口座の暗証番号の変更です。これでカードや通帳を持ち出したとしてもお金をおろすことはできないので、例え持ち出されたとしても安心できるでしょう。
2.夫の心理を探る
そして大切なのは根本的な対策を取る事。こういった対策が取れないと、いつまでも対処療法をし続けなくてはなりませんので、妻は消耗してしまいますね。
- 『どうしてお金を盗んでまでやるのか』
- 『お小遣いが足りてないのか』
- 『どういう気持ちで盗むのか』
- 『子供のために変わろうとする気はあるのか』
このように根本的な原因を探って恒久対策を取るためには、上記のように答えにくい質問を分かりやすく言葉にして、夫の心理に対してぐいぐいっと攻め込むことが必要になってきます。そして徹底的に話し合いをすることが必要です。
夫の心理の本音
夫から本音の心理を引き出すことが出来ると、以下の様な「ほんとうの気持ち」を知る事がで来ます。
『お小遣いは十分だし、子供のために貯金したいという気持ちもある。ただギャンブルに行きたいと感じたときの欲求を止められず、家族には迷惑をかけてしまっていると思っている。』
その気持ちが聞けた段階で安心してはいけません。ここで妻は自分の意思をしっかりと示すこと。例えば「次回やったときはもう離婚するつもりでいる」ということを伝え、離婚届をすべて記入し、夫に渡すのです。
そうすることでようやく妻の本気が伝わるのです。
財布からお金を抜き取る夫への対策は、根気よく継続することが大切
疑いと対策に次ぐ対策。
ここまでしなくてはいけない状況に少なからず情けなさは感じるかとは思いますが、良いパパになろうとギャンブルに行く回数も減らし、家族のためにと頑張っている姿を見ると変わってくれたなと喜びを感じる事が出来ます。
くじけずに継続していきましょう。
夫がギャンブル好きという家庭は少なくないと思います。離婚問題に発展することもあるでしょう。しかし話し合いができる状況であるのであれば、しっかりお互い向き合って
- 『どうしてそうなってしまうのか』
- 『変わる気はあるのか』
- 『どういう対策をとるか』
をしっかり話し合うことが大切です。
またギャンブルに行かないでと全てを否定するのではなく、お小遣い内やこの額までなら行っても良いと多少許容することも必要です。
人は禁止されればされるほどそれをしたくなってしまうのです。双方納得のいく結果にするために自分自身も折れることができる範囲を考えることも必要です。