夜泣きは原因がよくわからないため、これといった決定的な解決策もなく、だからこそ困り果てているママやパパが少なくないのですね。
何時間も泣き止まない夜が続くと、それにつきあう大人たちは寝不足で大変。各方面のアンケート調査によると、子育て中のママの7割は、夜泣きに悩んだ経験を持っているとのこと。
moonyより引用
赤ちゃんの夜泣き。非常に多くの夫婦が直面する大変な課題で、体力的にもメンタル的にもとても大変な状況ですね。
妻一人だけでで解決するのは非常につらく、是非夫婦で力を合わせて乗り切っていくべき課題です。しかし世の中には子供の夜泣きに対して協力的ではない夫も沢山います。
ここでは
- 夜泣きの子ども
- 父親の自覚がない大きな子ども
二人の子どもの問題に悩む方に向けた記事をご紹介します。
Contents
夜泣きにイライラする夫がウザい?夫婦仲を改善する4つの手法!
子供の夜泣き。
赤ちゃんの頃の3時間おきに空腹でおっぱいを求めて泣く夜泣きとはまた意味が違います。理由もなく何をしても泣き止まない状態です。生後6か月から1歳半までによく見られると言われています。
という風に赤ちゃんの夜泣きは本能的になものに近く、これに対して理不尽な仕打ちをしてくる夫というのは、妻の強烈なイライラの原因となりますね。
1.夫は「想定外」が嫌い
男というのは論理の生き物です。
そのために男は「想定外」や「計画外」の事が起こる事を嫌います。多くの男は起こりうる事象に対して「準備」をしてから取り掛かります。男は「守備」の生き物なんですね。女性のように変化を好む「攻め」の考え方よりは、かなり保守的な考え方の人が多いのです。
昔から狩猟を担当していた男たちは、罠などの準備を周到に行っていました。そのようにしなければ、また不測の事態が起これば自分たちに死が訪れる事が分かっていたからです。
そのために男という生き物は「想定外」が起こる事を本能的に嫌う傾向があります。
この場合は何が想定外かというと、『子どもの夜泣き』が想定外なのです。
- 眠りを妨げる
- うるさい
こういった事が嫌で怒っている風を感じる夫も多いですが、彼ら(夫たち)の怒りをそのまま真に受けてはいけません。その根本にあるのは別の感情なのです。
彼らにとって一番の脅威は
自分の想定(スケジュール)がズレた
このような計画外で起こった事が夫の本能を刺激し、イライラの引き金になっていると言えるでしょう。
こういった事情から、夫に対しては普段から夜泣きが起こった際の対処法をしっかりとインプットして「想定内」を作り出しておくことが大切。こうする事で夫のイライラは相当の確率で減らす事が可能です。
- もしも子どもが夜中に夜泣きで起きたらどちらが対処するか
- もしも子どもが夜中に夜泣きで起きたら外に連れ出せるか
- 夜中に起こされても、親たち(自分たち)が機嫌が悪くならないようにするにはどうするか
- 夫はどれくらいの睡眠時間を確保したいか
- 妻の体調の限界
こういった事を議題にして、事前に話し合いを行う事がものすごく大切です。このように事前に起こりうることを打ち合わせてすり合わせる事を「コンセンサスを取る」と言います。
なおこういったコンセンサスをとる話し合いの際には感情を持ち込んではいけません。多くの男は感情論が大嫌いです。しっかりと論理的に話すようにしましょう。論理的な話し合いがしたい場合は、下記の記事を参照してみて下さい。
2.妻が何もかもやってしまうのは間違い
結婚を機に専業主婦になった私は娘が産まれてからは娘に付きっきりになったのです。専業主婦である以上家事や育児は自分でしないといけないと感じていました。(Mさん)
上の言葉はある奥さんの言葉。
おそらく真面目な方ほど、
自分が頑張らなくちゃ!
と思われるでしょう。
しかしこれは大きな間違いなのです。子どもの責任は夫婦二人のもの。妻一人がやらなくてはいけない理由など、どこにもありません。
妻が全てをやってしまうと、
- 妻自身の負担が大きすぎる
- 夫の自主性が身につかない
こういった事から、良い事が一つもありません。
多くの夫が戸惑う事の一つに、慣れない家事や育児を手伝ったはいいけれども
「あーもう全然ダメ!わたしがやるっ!」
このように妻に怒られてしまうという現象があります。確かに夫の家事育児スキルが低いのは問題です。個人の努力が不足していますから。
しかし会社やバイトの新入社員に対して教育している事を思い出してみて下さい。そのように新入社員を頭ごなしに否定したり、仕事を奪ってしまって、その新入社員は果たしてきちんと育つでしょうか?
まず育ちませんね。
妻の視点
で物事を考えすぎてはいけません。あくまで夫も新人君なのです。新人君の視点に合わせて教育する事が、教育者側の務めでもあります。そうする事で夫の自主性も養われ、結果として妻の負担も減るのです。
3.夫が気持ちを分かってくれない
妻たちは隣の部屋から聞こえてくる夫の舌打ちに耐える事が出来ずまだ寒い夜の散歩に出かけます。泣いている娘をブランケットに包み妻は裸足にサンダルで。
泣いている娘も外に出れば愚図る程度で大泣きはしませんから、夜中の2時や3時に外に行き車1台通らないような住宅街をひたすら歩き続けるわけです。
- 「なんでこんな時間に私だけ…」
- 「私だけの子供じゃないのに」
そんな思いを抱えながら娘を抱き泣き止むまで何時間でも散歩を続けます。
夫は夜泣きをしている娘にイライラして翌朝は不機嫌そうに「寝不足だからきつい」と言ってくるだけ。「寝不足はこっちだ」と思いながらも特に会話もせずに送り出す日々…これでは家庭が幸せになる訳もありません。
妻の気持ちを理解しない夫の心理はこうだ
女性は何も共同作業の負担を平等にして欲しいという事を訴えている訳ではない事が多いでしょう。むしろ頭の中では「男性も仕事が大変」と理解しようとしている場面も多いのではないかと思います。
妻たちは夫に対して夜泣きをする娘の相手をしてほしいわけではありません。代わりに抱っこしてあげてなんて、とすら思っていないのかもしれません。
ただ一言
「大丈夫?」
と声をかけてくれれば良いのです。翌朝「昨日は大変だったね」と言ってくれればそれで良いのですね。
しかし世の中の男というのは、これが出来ません。
妻の気持ちが分からない
という人が非常に多いのです。
が、これはそれほどおかしなことではありません。男女の精神構造というのは、根本的に異なっているからです。
- 男性は解決を求める
- 女性は共感を求める
という話は聞いたことがあるでしょう。妻が「こんなに辛いの!」と話せば、夫は「じゃあこうすれば良いじゃん」と返して妻の怒りを買う。妻は「それは辛かったね」と共感を示して欲しいだけなのに。
良くある光景です。
男側からすると、アドバイスや解決策を探し出すのは、自分の務めであり義務であり、愛情であると思っています。妻のために最良のアドバイスを探し出す事が自分の存在意義だとすら思っています。
まじです。
男同士だと本当にこうなんですよ。逆に「大変だったんだ!」という言葉に対して「それは大変だったね!」などと共感だけで終わらせようとすると、「コイツは無能!」という烙印を押されます。会社でも昇進できません。
まじです。
ですから、妻は夫に対して「私は共感が欲しい」「アドバイスはいらんのだ」という事をハッキリと言葉にして伝えなければなりません。イライラを募らせるだけでは、夫には一向に気持ちは伝わらないのです。
だって夫は解決策が探したいのです。妻の気持ちに共感する必要があるとはコレっぽちも思っていないのですから。それをすると自分が無能だと思われてしまうと思っているんです。
このように、「夜泣きの対応でしんどい時」に「夫に気遣って欲しい」という妻の皆さまは、夫に共感を求める事を言葉にして伝える事はとても大事なことだという事を知り、実践してみて下さい。
4.自分の子どもだという自覚がない
夜泣きにイライラする夫の何が嫌かって、それは
「子どもは自分の担当外」
こんな態度を取る事でしょう。
子どもというのは夫婦の宝です。当然のことながら、子どもが苦しんでいる夜泣きに対しては夫婦で対応をしなければなりません。
しかし子どもの夜泣きにイライラする夫というのは、泣いて苦しんでいる子どもに対して
自分の子供だ
という自覚がありません。
このように自主性が無い人間に対して自主性を持たせるというのは非常に難しい問題ではありますが、しかし解決方法は存在します。
もしもあなたが
- マネジメント
- リーダーシップ
- デリゲーション(権限移譲)
このあたりの単語に聞き覚えが無ければ、是非下の本を読んでみて下さい。非常に有名な自己啓発本です。世の中の上司(マネージャー)でこれを知らない人はいない、というほど「人を動かす方法」として有名な本でもあります。
是非「あなたの夫を動かす方法」を学んでみて下さい。ちなみに一般書の方はとても内容が難しいため、漫画本がお勧め。
子供の夜泣きと夫の問題に悩んでいる女性へ
いかがでしたでしょうか。
子供の夜泣きは大小差はあれどほとんどのママが経験する事ではないでしょうか。いずれ収まるとわかっていながらも何をしても泣き止まない子供に無力感と孤独感を背負い必死になって向き合っているはず。
一方男性は仕事をしているのでなかなか子育てに積極的になれない方が多くいると感じています。もちろん家族の為に日中仕事を頑張っているので家ではゆっくり休みたい気持ちはわかります。
しかし子供の事をすべてママに任せるのは間違っています。子供はママだけの子供ではありません。夫婦2人の子供です。パパとママ2人がいてこそ子供の心は安定し大きく成長するものです。
子供の夜泣きやそれ以外の事を一人で抱え込んでいるママは多くいます。一人で抱え込む必要はありません。抱え込み過ぎて自分がダメになる前にきちんと夫に話をしてみましょう。
自分の気持ちを伝える事で夫も何か少しずつでも変わるかもしれません。疲れたら一度立ち止まって隣にいるはずの夫の姿を探してみましょう。夫婦足並みを揃えて歩んでいく事が子育てには一番必要な事なのかもしれません。