指示待ちの人って嫌ですよね。何かにつけてこちらから言わないと動きませんし、自主性の一つも感じられないとイライラします。全て自分がやらなくては、全く物事が進みませんが、一方で自分の負担も大きくなる。「少しは自分で考えて動けよ!その頭は飾りか!」と思ってしまう…わかります。
じつはこの指示待ち夫というのは治すことが出来るんです。「デリゲーション」「自分事化」というような言葉を聞いたことが無い方は、是非この記事を読んで「指示待ち夫」を撲滅しましょう!
Contents
夫は全てのことを妻に頼っている
夫は「優しい」
あなたの夫は優しい人でしょうか?。きつく当たる訳でもなく穏やかな性格かもしれません。
優しい事は良い事。でも実は全く逆のことを言っているようですが、物事に流されているだけで他人の気持ちがあまりわからないような人でもあるのかもしれません。
怒ったりはしないけど自分から動いて考えることがあまりないので家庭のことは全て妻が取り仕切らなければなりません。
仕事は与えられた事はできるとは思いますが人の上に立ったり、自分で考えたりすることは苦手。そういうタイプの人は必ずいるんです。
子供のことも家計のことも、旅行に行く時の計画まで全て妻任せ。そんな状況に陥ったりはしていませんか?
リードする事に疲れていませんか?
夫と付き合っている時は本当に優しくて良い人だと思いますよね。妻自身も自分がリードしていく方が良い、というタイプの人にとってはなんでも言いなりになってくれる夫はとても好都合かも。
でも、そういう状況ですと色々な問題が起こり始めたとき父親としての頼りなさを実感するでしょう。子供たちに教えてくれたり諭してくれたりする姿はまるでなく親としては機能していないのです。家計の管理も自分がしていないので他人事。
『自分がやれば良い』と思うかもしれませんが、それでは疲れてしまうのです。
「指示待ち夫」が発生する原因と対策
実は「指示待ち人間」というのはどのような組織でも発生します。組織というのは「会社」「国家」「NPO」「家庭」どのような団体を想像しても構いません。いずれの組織でも絶対に「指示待ち人間」は一定数存在します。
「指示待ち」は楽
なぜ指示待ちは発生するか。
指示待ちって楽なんですよ。何にも考えなくて良いから。分かりますか?人間って楽したいですよね。なので、彼らは「望んで」指示待ちになっているんです。彼らの胸中はこうです。
「だって上司(妻)がやってくれるから」
意識的にしろ無意識にしろ、彼らは心の中でこのように思っています。つまりね、もっとわかりやすく言うと
「妻がやってくれるから、いいや」
こうなってるんですよ。指示待ち夫の心の中は。
指示待ちの原因は「あなたが出来過ぎるから」。自分事化出来ない夫
家庭を引っ張っていく出来る人間。つまり奥様方です。このページを読んでいる奥様は非常に才能あふれる人間でいらっしゃると思います。なぜでしょうか?
指示待ち夫にイライラする原因
指示待ち夫にイライラする原因は
- 「夫にもっとできるようになってほしい」
- 「夫を育てたい」
このように夫に期待して、改善したいと考えているからです。
このような前向き志向の方というのは、社会でも大きな影響力を持つ可能性のある、非常に素晴らしい方なんです。つまり、あなた(妻)の事です。
あなたという奥様は、出来過ぎる人間なんです。ですのであなたの夫は「出来る妻」に頼り切っているんです。妻が何でもやってくれるから。
つまり、他人事なんですね。夫にとっては。
今流行の言葉を使えば
「自分事化出来ていない」
とも言えます。
指示待ち夫は放置せよ
夫が何かをやっている時に、見ていると心配になりますよね。分かります。
- 「あ~そんなやり方じゃダメ!」
- 「あ!あぶない!」
- 「あちゃ~私がやるよ!」
こんな風に口を出していませんか。
実はこれ、逆効果です。
こんな言葉をかけられると、夫はますます貴方に依存します。「あ、じゃあ妻にやってもらおう!その方が安心だ!」こう思ってしまうからです。
放置で成功したご夫婦の例
ここでは放置で成功したご夫婦の例を紹介します。いかに「放置」が重要であるかが分かるかと思います。
昨年夫の母親が亡くなった時、それまで先回りして私がやっていたことをあえてしませんでした。夫が考えて動いて欲しかったからです。
それまでは私の言ったことしかできなかった夫ですが私が口を出さないことで自分から親戚にも声をかけたり、葬儀の段取りをしていました。その姿を見て夫も年齢を重ねて色々と考えることができるようになったのだと感じました。
そして今年、町内会の班長が回ってきました。もちろん今までは私が全てしていましたが夫に丸投げしました。慣れないようですが近所の方とも関わりながら何とかやっています。
振り返ってみれば結局私も色々なことを、どうせ相談しても意味がないと諦めて夫を無視していたことを反省しました。
気付いたのが遅すぎるのかとも思いましたが、少しずつ夫に任せることも多くしていきたいと思います。
子供たちが別の家庭を持つと子育ては終わっているかもしれませんが、大きな判断を下さないといけないこともあると思います。そんな時は夫を頼りにして意見を聞きたいですね。
老後もお互いが気持ちよく暮らしていくためには必要なことだと感じています。
デリゲーションの重要性
こういう指示待ち夫に対して、あなたがやるべきたった一つの事は
「放置」
これだけです。
でもこれって結構キツいんです。「あ!」と思っても声をかけてはいけません。どんなに心配でも口を出してはいけない。これが結構キツイ。目につくとイライラしますよね。でもここで負けてはいけません。
口をださない。
これを守ってください。
そうする事で「指示待ち夫」は「あれ、教えてくれない…」「じゃあ自分で考えないと…」と自らの意思で動くようになるんです!
夫が心配?いやいや、大丈夫。夫をもっと
信頼
してください。
このように他者を「信頼して任せる」事が、「人の自主性を育てる」上で重要です。ビジネス上ではこのような事をデリゲーション(権限移譲)と言います。
デリゲーションで夫を育てる。夫はあなたに「信頼されている」と感じれば、自信をもって自らの考えで物事を推進するような「指示待たない夫」になります。
褒めるではなく、「ありがとう」
またもう一つ重要なこととして、あなたが夫にかけるべき言葉があります。それは「すごいね!」と褒める事ではありません。かけるべきたった一つの言葉は
ありがとう
これが夫のやりがいや自主性を成長させます。
「褒める」ですと、結局夫は「妻に褒められないからやらない」こんな風になってしまい、承認欲求の矛先を妻であるあなたに求めます。これは本質的に指示待ち夫と変わらないのです。
「ありがとう」と声を掛けられる事で「自分は家庭に役立っているんだ!俺はすごいぞ!」と自らが自分の承認欲求を満たす事ができます。これこそが真の自主性なのです。
夫の自主性を活かすも殺すも、あなた(妻)のマネジメントしだい。
指示待ち夫に関する記事は、こちらでも紹介しています。参考にしてみてください。頑張って!(あなたは作業を頑張ってはいけません、夫に任せる事を「頑張って!」)